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花暦句会報:連雀(平成29年1月4日)

連雀句会(三鷹コミュニティセンター)

高点5句
入院も又よきかなと初笑ひ     進藤 龍子
病院のベッドで拝む初日かな    進藤 龍子
病床にウィーンフィル聴く明の春  進藤 龍子
数へ日や珊瑚の色の輸血管     坪井 信子
日記果つ書かざることも閉ぢこめて 飯田 誠子

初鏡拭けども消えぬ吾が齢     加藤 弥子
後戻り出来ぬ人生初御空      矢野くにこ
初鏡今更ながら老の髪       田崎 悦子
書初を子等に教へる至福かな    春川 園子
骨折の痛み癒え初みお節食ぶ    進藤 龍子
走り根の抱く大地の凍ててをり   松成 英子
冬満月とり残されし老一人     束田 央枝
行く年や川面の濁る浚渫船     飯田 誠子
花活けに水を注ぎ足す三日かな   向田 紀子
新春や駅伝走者拳あげ       中島 節子
病院の白き迷路も年の暮      坪井 信子

                      (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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