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花暦句会報:東陽(平成29年2月25日)

東陽句会(江東区産業会館)
席題「梅」「猫の恋」

高点4句
和船ゆく下町運河水の春      岡戸 良一
古草や吹きつさらしの出土跡    新井 洋子
デュエットは一オクターブ猫の恋  市原 久義
老梅の切りつめられて咲きにけり  野村えつ子

発掘の軍手に光る春の泥      浅野 照子
写経会の堂に墨の香梅の花     長澤 充子
のどけしや歯科医の腹の虫の鳴り  新井 洋子
ぎこちなき琴も宜しき雛の間    市原 久義
白梅やふはりと交はす巫女の袖   安住 正子
春光の道を歩きて帰りけり     白崎千恵子
裏店に仕入荷の嵩水温む      堤  靖子
水は照り風は弾みて猫柳      野村えつ子
ものの芽や十年越しの通院路    岡戸 良一
白梅の夜雨に匂ふ路地灯り     貝塚 光子
真白といふ濃さうすれゆく枝垂梅  飯田 誠子

                      (清記順)
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Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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