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花暦句会報:連雀(平成29年3月1日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)

高点3句
杖ついて春一番に立ち向かふ     進藤 龍子
老いしこと老いてゆくこと梅を見て  矢野くにこ
声通る師を忍びをり蜆汁       束田 央枝

奥入瀬の瀨音しづもり草つらら    横山 靖子
昼深し白きうぶ毛の蓬摘む      松成 英子
老いてなほ捨て切れぬ夢春動く    春川 園子
荒東風や呼吸器官の在りどころ    坪井 信子
六年後の春の余震に襟正す      根本 莫生
骨董の店頭けふは雛祭り       加藤 弥子
草萌や筋肉痛のふくら脛       中島 節子
雛飾る昭和のくらし電気釜      飯田 誠子
万屋の薄くらがりに陶の雛      向田 紀子
道路工事の迂回矢印春北風      田村 君枝
春陰の書斎に風の眠りをり      束田 央枝
春光の温もり背にし三千歩      田崎 悦子
薄氷や汀の草を噛みしまま      矢野くにこ
リハビリの一キロ歩き春の風     進藤 龍子

                       (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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