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花暦句会報:すみだ(平成29年3月22日)

すみだ句会(すみだ産業会館)

高点3句
分相応に暮らす余生や桜餅    高橋 郁子
そよ風や仔馬まどろむ長睫毛   岡田須賀子
若き血の滾る球場風光る     長澤 充子

つくづくし木魚の音に首傾げ   市原 久義
春深し法鼓高鳴る不動堂     工藤 綾子
貝寄せの風の気ままに光り合ふ  長澤 充子
籔椿落ちし山路の湿りかな    岡崎由美子
山茱萸や御堂古色の深大寺    岡田須賀子
菜の花の幼き記憶かくれんぼ   桑原さかえ
頤に藁の哀れや干鰈       高橋 郁子
声あらば万のうぶごゑ蝌蚪生るる 加藤 弥子
春はあけぼの耳元を猫の声    岡戸 良一
八百体炭鉱王の座敷雛      福岡 弘子
苗木市舗道に黒き土零れ     大野ひろし
スニーカー新たに喜寿や暖かし  貝塚 光子

                     (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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