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花暦句会報:若草(平成29年4月8日)

若草句会(俳句文学館)
兼題「陽炎」 席題「花一切」

高点4句
願はくば来世もをみな花嵐    針谷 栄子
クレーンの咥へる瓦礫陽炎へる  坪井 信子
亡き人へ文出すポスト陽炎へり  岡崎由美子
桜さくら遠くの風の見えてをり  加藤 弥子

月おぼろ引き込み線の鉄の塊   飯田 誠子
とりぐもり初恋と言ふ忘れ物   新井 洋子
陽炎へる路地より路地へ神楽坂  岡崎由美子
散りそめて花の浄土の嵐山    矢野くにこ
たんぽぽの絮の全き師の忌来る  加藤 弥子
人里を結ぶ径径竹の秋      森永 則子
約款にぎゆう詰めの文字目借時  坪井 信子
指切りの指のぬくみや鳥曇    針谷 栄子
花木五倍子ダム湖地肌を顕にし  市原 久義

                     (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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