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花暦句会報:連雀(平成29年7月5日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「晩夏」

高点5句
晩夏かな塀越す風の遊び蔓     加藤 弥子
装ひの銀座晩夏の交差点      中島 節子
釣る力釣らるる力鮎の川      坪井 信子
 池田まさを氏を悼み二句
六月や野太き名告もう聞けぬ    中島 節子
夏潮やこよなく佐渡を愛し逝く   中島 節子

お朝事へ向かふ尼宮香涼し     向田 紀子
真夜に覚め水を一杯秋近し     根本 莫生
晩夏光色深めゆくダム湖かな    飯田 誠子
「転ぶなよ」と言はれ続けて夏深し 進藤 龍子
生涯をひとすぢ道や釣忍      田崎 悦子
さくらんぼ残業の娘に残し置く   春川 園子
樹々の青うち重なりて邸涼し    束田 央枝
陶枕の呉須で描かれし山河かな   松成 英子
青萩や雨雲風にほぐれそむ     加藤 弥子
一人てふ華やぎを得て合歓の花   横山 靖子
ホスピスの玻璃一面の梅雨夕焼   坪井 信子
はなやいだ心はいづこ薔薇の棘   矢野くにこ
睡蓮の明日へ蕾の立ちあがる    中島 節子

                      (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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