艸句会報:若草(令和4年2月11日)
若草句会(亀有 ギャラリー・バルコ)
兼題「感」
印象句
閃きは名句の予感風生忌 沢渡 梢
【一口鑑賞】俳句は不意に言葉が降りてくる瞬間がある。この句は兼題「感」で詠まれた。富安風生(1885~1979年)はホトトギス派の代表的俳人の一人。軽妙洒脱な句風で知られた風生の忌日(2月22日)を前に、まさに一瞬の閃きから生まれたのだろう。「艸」の師系をたどれば風生にたどり着く。この日の句会では最高点に輝いた。(潔)
燗酒や楊枝でつつく豆腐餻 新井 紀夫
枯菊の一輪になほ誇りあり 石田 政江
句会後の酒に折句や春の宵 新井 洋子
はうれん草亡き母を詠む友のこと 松本ゆうき
感冒かオミクロンかと鼻を擤む 安住 正子
掌をあてる幹の感触春動く 岡戸 林風
春の雪クリームシチューことことと 沢渡 梢
風花や明日はよきことある予感 吉﨑 陽子
青空も大地も丸き巣箱かな 市原 久義
涅槃図に悲しみの影なかりけり 坪井 信子
バーチャルの旅の自在や鳥帰る 針谷 栄子
クレープにひかりを包む二月かな 山本 潔
アスリートの頬の輝き木の芽晴 飯田 誠子
(清記順/欠席投句以外は自選句)
兼題「感」
印象句
閃きは名句の予感風生忌 沢渡 梢
【一口鑑賞】俳句は不意に言葉が降りてくる瞬間がある。この句は兼題「感」で詠まれた。富安風生(1885~1979年)はホトトギス派の代表的俳人の一人。軽妙洒脱な句風で知られた風生の忌日(2月22日)を前に、まさに一瞬の閃きから生まれたのだろう。「艸」の師系をたどれば風生にたどり着く。この日の句会では最高点に輝いた。(潔)
燗酒や楊枝でつつく豆腐餻 新井 紀夫
枯菊の一輪になほ誇りあり 石田 政江
句会後の酒に折句や春の宵 新井 洋子
はうれん草亡き母を詠む友のこと 松本ゆうき
感冒かオミクロンかと鼻を擤む 安住 正子
掌をあてる幹の感触春動く 岡戸 林風
春の雪クリームシチューことことと 沢渡 梢
風花や明日はよきことある予感 吉﨑 陽子
青空も大地も丸き巣箱かな 市原 久義
涅槃図に悲しみの影なかりけり 坪井 信子
バーチャルの旅の自在や鳥帰る 針谷 栄子
クレープにひかりを包む二月かな 山本 潔
アスリートの頬の輝き木の芽晴 飯田 誠子
(清記順/欠席投句以外は自選句)
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