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艸句会報:船橋(令和4年2月23日)

船橋句会(船橋市勤労市民センター)
兼題「天」

印象句
蒼天に翼のごとく春ショール     並木 幸子
【一口鑑賞】「天」の一文字を詠み込んでの一句。まず「蒼天に」で青空がパッと広がる。さらに「翼のごとく」で一体何が出てくるのだろうと期待が膨らんだところに、今まさに「春ショール」を広げて肩に掛けようとしている女性の姿が現れる。俳句は短いから多くのことは書けないが、一瞬の動きを映像のように描写することができる。季語の斡旋により、春の明るく開放的な気分も伝わってくる。(潔)

春浅き始発ホームに同じ顔      小杉 邦男
ねなし草さへ逃さじと野火走る    山本  潔
雛飾り話し相手は官女さま      川原 美春
梅の香や人影のなき無縁坂      矢島 捷幸
梢揺れてワルツのやうに春の鳥    三宅のり子
この家を終の住処と雛飾る      市原 久義
海辺から一の鳥居や実朝忌      沢渡  梢
老木の芽吹きたしかや風生忌     岡戸 林風
目刺焼く女友達かたはらに      松本ゆうき
蒲公英に雲を抱かせるカメラアイ   山本 吉徳
この路のここにいつまで残る雪    飯塚 とよ
回転ドア盲導犬に春の風       並木 幸子
カニカマを裂きて散らす朱多喜二の忌 針谷 栄子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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