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艸句会報:船橋(令和4年4月3日)

船橋句会(船橋市勤労市民センター)
兼題「晴」

印象句
お稽古はここまでにして桜餅     市原 久義
【一口鑑賞】「桜餅」は江戸時代に向島(墨田区)の長命寺門前の茶店で作られたのが始まりという。小麦粉と白玉粉を溶いて焼いた薄皮で餡を包み、塩漬けの桜の若葉でくるんだもの。独特の香りに引き寄せられる。掲句は、何かの稽古の際に差し入れられた桜餅が気になって仕方がなかったのだろう。稽古を早めに切り上げ、お茶もいれて「さあ、いただきましょう」というその瞬間に詠まれたような一句。読者も思わず食べたくなる。(潔)

人のこゑ地のこゑ枝垂桜かな     山本  潔
花人となり弘法寺の磴百段      安住 正子
真間四丁目弘法寺の桜狩       新井 紀夫
もう母の顔となりたる孕猫      針谷 栄子
春風や「健気」てふ名の仔犬ゐて   川原 美春
久方の真間の探勝花の雨       岡戸 林風
野遊びの子らは光の妖精に      岡崎由美子
地味に生き桶の田螺の泡ひとつ    並木 幸子
潮干狩遠き船より寄する波      小杉 邦男
難民に母と子多し春おぼろ      飯塚 とよ
山門の仁王二体や桜散る       平野 廸彦
窓よりの春の光やオムライス     三宅のり子
山門に真間を見晴す花の句碑     隣   安
春雨や晴れ男だと言つたはず     沢渡  梢
手児奈姫いはれの井戸や春の雨    石田 政江

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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