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艸句会報:東陽(令和4年4月23日)

東陽句会(江東区産業会館)

印象句
憲法記念日点字のごとく活字撫づ   松本ゆうき
【一口鑑賞】今年も「憲法記念日」が近づいてきた。ロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の緊迫化もあり、改憲論議に拍車がかかりそうだ。そんな状況を目の当たりにしながら、憲法関連の本を書棚から引っ張り出したのだろう。そのなかには活版印刷の古い本もあり、指でなぞると「点字のごとく」文字が触れるのだ。この句はその一点に絞って詠まれており、抑制が利いている。活字を愛するのと同じように、平和憲法を大事に思う作者の気持ちが感じられる。(潔)

初燕スクールレーン新しく      堤 やすこ
初蝶来植木鉢など並べ替へ      安住 正子
四月尽妻の遺品の手つかずに     岡戸 林風
暮れてゆく水のひかりの花筏     飯田 誠子
菜種梅雨客三人の荒川線       向田 紀子
高圧線の伝ふ頂上山笑ふ       斎田 文子
花ミモザ散るモザイクの石畳     中島 節子
長堤の茅花流しや夕明り       貝塚 光子
飛花落花双手あげゐる車椅子     中川 照子
永き日をクラリネットの音が紡ぐ   新井 洋子
あかときの土鳩鳴きやむ穀雨かな   山本  潔

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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