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艸句会報:すみだ(令和4年4月27日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「比喩の句」

印象句
子猫はや吾輩と言ふ面構       山本 吉徳
【一口鑑賞】子猫が成長していく姿は何とも愛くるしい。人間の赤ん坊の個性が豊かなように、子猫もさまざま。飼い猫の子か、野良猫の子かによっても顔つきは変わってくるという。この句の子猫は、当然のことながら漱石の名作を読者が思い浮かべるように仕組まれている。「吾輩と言ふ面構」とは一体どんな顔だろう。人間や物事を注意深く観察し、哲学家のような猫に成長していく様子を想像するとなんだか楽しくなってくる。(潔)

はるかより人呼んでゐる桐の花    工藤 綾子
暮れなづむ空を灯して栃の花     岡戸 林風
ロックゲートは鳩の団地や土手青む  貝塚 光子
ペンギンめく園児の列や春の風    福岡 弘子
学舎に三代続く一年生        内藤和香子
疫病世を寄居虫のごと慎ましく    山本  潔
羽搏きて水音高し残る鴨       松本ゆうき
砂浜の消えぬ轍や春の波       矢島 捷幸
お茶好きに比べやうなき古茶新茶   長澤 充子
比喩といふ題に苦しむ日永かな    大浦 弘子
人の世の別れいくたび花吹雪     髙橋 郁子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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