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艸句会報:すみだ(令和4年5月25日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「五」

印象句
杖にぎる夫の五百歩夏来る      貝塚 光子
【一口鑑賞】句意は明快だ。杖を手に歩行のリハビリ訓練をしているご主人。付き添いながら一歩一歩、声に出して数える作者。兼題「五」を詠み込んでの五百歩だから、実際はもっと多いのかもしれない。しかし、俳句ではそこまで正確さにこだわることはない。「夏来る(なつきたる)」は「立夏」の言い換え季語。夏の到来を感じながら、前向きにリハビリに取り組むご主人と、それを支える作者の心持ちが感じられる。(潔)

開け閉めの襖の重み五月雨るゝ    内藤和香子
走り梅雨そこはかとなき此の憂鬱   矢島 捷幸
五能線発車卯の花腐しかな      山本  潔
五線譜をはねる音符や夏は来ぬ    長澤 充子
風五月旗なびかせて甲斐の寺     大浦 弘子
子に頼ることのみ殖ゆる五月かな   松本ゆうき
甚平着て縁側欲しき夕まぐれ     岡戸 林風
露地といふ親しき幅や青簾      山本 吉徳
まくなぎを連れ来し人とすれ違ふ   工藤 綾子
青嵐外で四股踏む相撲部屋      福岡 弘子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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