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艸句会報:船橋(令和4年7月2日)

船橋句会(船橋市勤労市民センター)
兼題「折」

印象句
夏座敷紙ヒコーキを折る兄と     沢渡  梢
【一口鑑賞】兼題「折」の文字を詠み込んだ一句。子どものころの思い出だろう。紙ヒコーキを折るお兄さんと一緒に遊ぶ作者の様子が容易に想像できる。文字の詠み込みでは、こうしたシーンをシンプルに描くことが有効だ。それが決まれば、あとはどんな季語を用いていかに演出するか。この句は「夏座敷」という舞台設定で、二人の表情や周囲の景色が具体的に見えてくる。もちろん読者は自分自身の記憶の中にある「夏座敷」を想像すればいい。(潔)

静寂を破る尾長や青楓        新井 紀夫
香水がエレベーターを降りてきぬ   市原 久義
もろもろの事はあしたに合歓の花   矢島 捷幸
亡き母のつばのほぐれし麦藁帽    三宅のり子
うすばかげろふ水面に影を落としたる 山本  潔
ひまはりや戦車は嫌と子どもたち   飯塚 とよ
来し方は九十九折なり雲の峰     川原 美春
茄子の花昭和の残る下総屋      並木 幸子
篁の風折々に夏つばめ        岡戸 林風
時折の涼風池のしじら波       安住 正子
「鳥獣戯画」の帯の白黒半夏生    針谷 栄子

(清記順)
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Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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