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艸句会報:かつしか(令和4年8月28日)

かつしか句会(亀有地区センター)
兼題「文」

印象句
残暑なほ熱の地球に抱かれて     佐治 彰子
【一口鑑賞】今年の夏は記録的な猛暑となり、立秋後の「残暑」も身に応える日が続いた。コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などで世界が混沌とするなかにあって、余計な疲れを感じている人も少なくないだろう。しかし、暑さへの恨み節を言っても仕方がない。「地球に抱かれて」いる自分自身を見つめながら、気候変動のダイナミズに思いを馳せる作者。上五の「残暑なほ」に心のゆとりが感じられる。(潔)

一文字笠の緒締めて風の盆      霜田美智子
巣ごもりの一日は長し鶏頭花     伊藤 けい
帰省子の帰りしあとや人疲れ     片岡このみ
人は木にもたれて休む文月かな    山本  潔
水盤に育つひと株稲の花       近藤 文子
秋高し埴輪の口の「ほう」と開き   新井 洋子
文ちやんは良妻賢母菜を間引く    髙橋美智子
今朝秋や熱きまま飲む薬草茶     千葉 静江
古文書の吾妻鏡や蔦かづら      小野寺 翠
リハビリは牛歩のやうね文字摺草   三尾 宣子
盂蘭盆会AI 国からアイボ来る      西村 文華
腰痛を言ひ訳にして昼寝かな     西川 芳子
虹立つや姉妹そろつて身を反りぬ   笛木千恵子
仕舞船出で渡し場の虫すだく     新井 紀夫
白い歯を見せて球児の夏終る     五十嵐愛子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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