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艸句会報:連雀(令和4年9月7日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「飯」

印象句
耄碌は向かうから来る秋の雲     松本ゆうき
【一口鑑賞】澄みわたる青空の高いところに浮かぶ「秋の雲」。眺めていると爽やかな気持ちになる一方で、寂しくなったり、郷愁にかられたりすることがある。いつの間にか自分の年齢を意識するようになった作者。頭をよぎるのは「耄碌(もうろく)」の文字。この句は、老いることへの不安な気持ちを吐露しながらも、一種の開き直りによって生を達観しようという心持ちが伝わってくる。ユーモラスな内容に季語がほどよく利いているからだろう。(潔)

何ごともなく夕暮るるとろろ汁    束田 央枝
レントゲン写真のやうな秋の雲    渕野 宏子
上寿まで生くるこころや茸飯     坪井 信子
佃煮と一膳飯の夜食かな       山本  潔
秋暑いま字の乱れたるわが手紙    春川 園子
月代をのせて寄す波返す波      松成 英子
秋の夜や手拍子にのるジャズバンド  中島 節子
山若葉昼を灯して秘湯宿       横山 靖子
切々と鳴く秋蟬の声一つ       矢野くにこ
飯田橋歩道橋より昼の月       向田 紀子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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