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艸句会報:すみだ(令和4年9月28日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「秋の雨」

印象句
好きなこと学ぶ晩年豊の秋      長澤 充子
【一口鑑賞】誰しもこうありたいと願うだろう。俳句はもちろんのこと、シャンソンや手芸など幅広い趣味を持つ作者。コロナ禍で好きな旅行に出かける機会が減ったこともあり、学びに余念がないようだ。そんな日常生活を振り返りながら、ふと口を衝いて出てきたような一句。「豊の秋」は五穀一般の実りの良いことを示す季語。作者にとっては、今こそ人生の豊年と言える喜びに満ち溢れている。なんともうらやましい。(潔)

丁寧に畳む便箋秋の雨        岡崎由美子
健康寿命もう少しほし吾亦紅     髙橋 郁子
くたくたの糸瓜でこするあばらぼね  矢島 捷幸
みなどこか陰を持ちゐる榠櫨の実   内藤和香子
ローマ字で刻む墓石や秋の雨     山本 吉徳
秋雨の染みゆく峡の古生層      山本  潔
湯上がりの夫に糸瓜の化粧水     貝塚 光子
泣き止まぬ深夜の赤子秋の雨     工藤 綾子
萩の寺埋もれしままに芭蕉句碑    岡戸 林風
茜雲彼の地は戦火秋燕        大浦 弘子
露の身に軽重ありや草の花      松本ゆうき
花野へと昆虫放つ男の子       福岡 弘子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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