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艸句会報:若草(令和4年12月10日)

若草句会(ギャラリー バルコ)
兼題「大・久・保」

印象句
寒紅や豆大福の上新粉        沢渡  梢
【一口鑑賞】「寒紅」は文字通り寒中に作られた口紅。品質が良く、化粧品というだけでなく、口から入る病や虫を防ぐ毒消しとしても珍重されたようだ。この句は、上五の「寒紅や」で切れた後、直接的には何の関係もない「豆大福の上新粉」が登場する。いわゆる「二句一章」という形で俳句の骨法の一つ。冬の寒さのなか、鮮やかな紅と大福の白さの意外な取り合わせによって、ハイセンスな作者の日常が垣間見えるようで面白い。(潔)

旧かなの亡母のレシピの煮大根    霜田美智子
干大根立山(やま)風海風つかみをり 吉﨑 陽子
大らかに生きて見上ぐる冬銀河    岡戸 林風
汁までもすすつてしまう大根焚    飯田 誠子
大久保も新大久保も冬めける     山本  潔
大隠に遠き起き臥し実千両      松本ゆうき
神宮のたなごころにて七五三祝(しめいはひ)石田 政江
泥染の大島紬句座納む        沢渡  梢
河豚の鰭干して開店準備中      新井 洋子
暇無き介護勤労感謝の日       市原 久義
極月や干支の張子のうす埃      安住 正子
宿坊の朝の大玉寒卵         新井 紀夫

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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