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艸句会報:すみだ(令和4年12月21日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「暖房器具」一切

印象句
独り居の洋間にでんと置炬燵     福岡 弘子
【一口鑑賞】部屋の中に炉を切って櫓を組む「切炬燵」に対し、「置炬燵」は持ち運びができるという点で画期的な発明だっただろう。江戸中期には浮世絵にも描かれている。現代の電気置炬燵は昭和の高度経済成長期から一気に普及したようだ。掲句は、この冬の作者の暮らしをそのまま素直に詠んだという。「洋間にでんと」とはユーモラスで力強い一方、独り暮らしになった寂しさの裏返しのようにも感じられる。ほんのりとした味わいのある一句。(潔)

故郷は遠のくばかり雪積る      工藤 綾子
電気毛布の虜となりて予後の夫    貝塚 光子
ストリートピアノ奏づる聖歌かな   福岡 弘子
手焙や当ての鯣をあぶりつつ     山本  潔
裏高尾足裏にやさし落葉径      髙橋 郁子
年の瀬やひよいと出てくる探し物   内藤和香子
暖房のスイッチ入れて二度寝かな   長澤 充子
文机に母の似顔絵床暖房       大浦 弘子
何かまだ為残してをり師走かな    松本ゆうき
セーターを買うて一人の午後のカフェ 岡崎由美子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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