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艸句会報:かつしか(令和5年3月26日)

かつしか句会(亀有学び交流館)
兼題「学」

印象句
花冷えや胸にぬうつと聴診器     片岡このみ
【一口鑑賞】今年の桜は早く、東京では観測史上最速の3月14日に開花が発表された。彼岸の頃には満開となる一方、その後は寒さがぶり返し雨も降ったから「花冷え」を実感した人も多かったのではないか。定期的に病院へ通っている作者。主治医と桜の話などをしているうちに、「ぬうつと」聴診器が伸びてきたのである。この措辞が独特で面白い。「花冷え」との取り合わせで、ひんやりした感じも伝わってくるが、それをストレートに言わないところが良かった。(潔)

「修身」を学びしむかし百千鳥    伊藤 けい
清明や鑿跡残る石切場        五十嵐愛子
原生林残る半島遠霞         小野寺 翠
勤続の娘の祝ひチューリップ     西村 文華
幾何学の得意な子ども蘆の角     山本  潔
切り口の白々とあり大桜       片岡このみ
パレットに佐保姫の色溶かしけり   霜田美智子
芽組むなり子ら学舎の門くぐる    高橋美智子
艶やかさ貫き通し椿落つ       佐治 彰子
勿忘草復興支援の募金箱       笛木千恵子
桜蘂降る学舎の赤レンガ       新井 紀夫
若きらと学ぶスマホや老桜      西川 芳子
学舎は震災遺構春寒し        平川 武子
渡し舟待つ人見遣る雀の子      近藤 文子
あさぼらけさくらはらはらちりぬるを 新井 洋子

(清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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