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艸句会報:船橋(令和5年6月3日)

船橋句会(ギャラリー バルコ)
自由吟行:本土寺(千葉県松戸市)
兼題「六」の詠み込み(「六月」を除く)

印象句
千六本に切りてサラダの夏大根    新井 洋子
古池の六六魚肥え梅雨深し      岡崎由美子

【一口鑑賞】洋子さんの句。「千六本」は千切りのこと。中国語で細切り大根の意味の「繊蘿匐(せんろうぽ)」から転じたようだ。兼題「六」の詠み込みで発想した夏大根のサラダがいかにも美味しそう。厳密に見ると「千六本」は冬の季語「大根」の傍題にあるが、この句の場合は気にしなくていい。由美子さんの句も兼題から「六六魚(ろくろくぎょ)」を登場させた。鯉の異称で、体の側面におよそ36枚の鱗が一列に並んでいることに由来するらしい。「古池の鯉」も驚く一句。(潔)

味噌樽の天地返しや黴の花      霜田美智子
六区小路ブーツの似合ふ初袷     並木 幸子
裏町の漢方薬舗梅雨灯        岡崎由美子
戦とはゲームにあらず立葵      飯塚 とよ
紫もうす紫もあやめぐさ       沢渡  梢
花びらも雨後のかたちに菖蒲苑    山本  潔
六道の輪廻転生天道虫        岡戸 林風
往来の蜘蛛手の橋や花菖蒲      新井 洋子
探鳥会翡翠六羽を数へけり      新井 紀夫
石段の苔やはらかく朝涼し      小杉 邦男

(清記順)
※次回(7月1日)の兼題は「半」の詠み込み
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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