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艸句会報:かつしか(令和5年6月25日)

かつしか句会(亀有地区センター)
兼題 折句「ひたな」例句 引越しのたびに大きくなる金魚 星野恒彦

印象句
低く高く棚田かすめて夏燕      佐治 彰子
一言の旅の絵はがき夏の峰      平川 武子

【一口鑑賞】この日、かつしか句会では初めて折句に挑戦した。彰子さんの句は、棚田に飛来した「夏燕」を詠んでいる。「低く高く」が燕の動きを的確に伝えており、棚田をかすめる様子も目に浮かぶ。よく旅をしている作者。心に残る景を思い出しながら、折句とは思えないような自然な一句に仕上がった。武子さんの句は「旅の絵はがき」を題材にした折句。病気で外出のままならない作者による欠席投句だが、互選では最高点に輝いた。下五に置いた「夏の峰」が読み手の目にも鮮やかに立ち上がる。(潔)

ニュートンの林檎の木の実まだ青し  五十嵐愛子
広げつつ畳み皺とる夏衣       佐治 彰子
老猫の闊歩の寺や額の花       笛木千恵子
ひとすぢに高き空へと夏の蝶     西川 芳子
額の花親も口開け離乳食       平川 武子
虹立ちて消えて人の世おもろかな   近藤 文子
文字摺草約束ひとつ違へけり     三尾 宣子
ひきがへる田毎田毎に鳴き合へる   新井 紀夫
リハビリの送迎バスや梅雨の中    伊藤 けい
水無月やLINEの友は亡くなりぬ     西村 文華
街薄暑昭和を残す喫茶店       小野寺 翠
秘め事や箪笥に仕舞ふ夏の帯     千葉 静江
花ゆうな少年の読む平和の詩     山本  潔
窓ガラス全て拭きあげ夏は来ぬ    霜田美智子
水中の岩と化す河馬日の盛り     新井 洋子
貸しボート退屈さうに揺れてをり   片岡このみ

(清記順)
※次回(7月23日)の兼題は「大」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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