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艸句会報:かつしか(令和5年11月26日)

かつしか句会(亀有地区センター)
兼題「小春」

印象句
恙なく暮らす独りの冬支度      千葉 静江
スニーカー履いて小春の散歩かな   西川 芳子

【一口鑑賞】静江さんの句。昨年来、ご主人を亡くされたり、ご自身の病気で入院したりと、平静ではいられない日々が続いた作者。徐々に独り暮らしにも慣れてきたのだろう。少しずつ日常生活を取り戻したことへの安堵感が表れている。「冬支度」は晩秋の季語。「独りの」の一言にそこはかとない寂しさも漂う。芳子さんは腰椎骨折などによる入院生活からようやく復帰した。スニーカーを履いて歩けるようになった喜びを噛み締めているのだろう。小春日和の散歩を楽しむ心持ちがうかがえる。(潔)

山茶花や隠れん坊の影走る      近藤 文子
ジオラマに見惚れる親子小六月    西村 文華
筑波嶺の双耳朗らに小六月      佐治 彰子
小春日の小籠包と紹興酒       山本  潔
ヘルパーへ感謝の声や菊祭      笛木千恵子
ドロップ缶ふればカラカラ冬に入る  新井 洋子
友送る友と見上ぐる冬銀河      高橋美智子
初しぐれ旅の余韻の荷をおろす    千葉 静江
齢かさね倖せかさね秋たくる     三尾 宣子
再読のデュマの長編夜長かな     新井 紀夫
仄暗き道の華やぐ菊花展       五十嵐愛子
ファックスのインク薄れて冬に入る  西川 芳子
晩節の句作牛歩や冬桜        伊藤 けい
手作りの句集の届く小春かな     片岡このみ
タクシーの床にはり付く落葉かな   霜田美智子

(清記順)
※次回(12月17日)の兼題「日記買ふ」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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