fc2ブログ

艸句会報:かつしか(令和5年12月17日)

かつしか句会(亀有地区センター)
兼題「日記」

印象句
無念さの滲む日のあり古日記     新井 紀夫
書き出しは決意の楷書初日記     笛木千恵子

【一口鑑賞】紀夫さんの句。年末が近づき、残りのページが少なくなった日記帳が「古日記」。パラパラ読み返しているうちに、1年という時の流れが貴重な日々の積み重ねであったことに気づく。地元・亀有の地域振興活動にも熱心に取り組んでいる作者。日々の出来事をこまめに記しているのだろう。「無念さの滲む日」に詩情がこもる。千恵子さんの句は新年を先取りしての「初日記」。今から何やら胸に秘める思いがあるのだろう。「決意の楷書」に気合が感じられる。(潔)

へそくりの大方ばれて懐手      山本  潔
カシミアの父のマフラー薄くなり   西村 文華
旅のこと振り返りつつ日記果つ    五十嵐愛子
大掃除あしたに伸ばし暮れにけり   小野寺 翠
ただ狂へ一期は夢よ返り花      千葉 静江
水洟の若き庭師の語る夢       新井 紀夫
ふぐ刺しをざくりと攫ひ諭さるる   新井 洋子
喜びも悲しみもあり日記果つ     西川 芳子
イヤリング揺れて聖夜の待ち合はせ  笛木千恵子
出兵の亡父を知る人開戦日      霜田美智子
添へられし手の温もりもクリスマス  伊藤 けい
書くことは四方山話日記買ふ     高橋美智子
庭の木の枝を落とすも冬支度     三尾 宣子
無造作に髪を束ねて煤払       片岡このみ
売られゆく牛と目の合ふ十二月    佐治 彰子
埋火や煮豆ほどよき香り立ち     近藤 文子

(清記順)
※次回(2024年1月28日)の兼題「飾」
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
艸俳句会カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
607位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
19位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR