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艸句会報:すみだ(令和5年12月20日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「風」

印象句
路地の風真つすぐに来る寒さかな   内藤和香子
迷ひなくオレンジ色の日記買ふ    長澤 充子

【一口鑑賞】和香子さんの句。暖冬とはいえ、師走も半ばを過ぎると急に寒さが厳しくなってきた。この日の兼題「風」では先輩風、風船ガムなどの“変化球”も出てきたが、この句は風とストレートに向き合った。路地を吹き抜ける風を「真つすぐに来る寒さ」と捉えたところがお見事。充子さんの句。日記を買うことも大事な年用意の一つ。暗い出来事の多い世の中だから、せめて日記帳ぐらいは気持ちが明るくなるものを選ぼうと思ったのだろう。大好きな「オレンジ色」のそれを見つけた時の気分が伝わってくる。(潔)

石蕗咲くや下駄をつつかけ宿の庭   江澤 晶子
冬波や一鳶高く風岬         髙橋 郁子
先輩風吹かす友から風邪薬      大浦 弘子
小春風サップ過ぎゆく小名木川    貝塚 光子
家路急く頬に冷たき夜の風      長澤 充子
風船ガム膨らます頬冬うらら     岡崎由美子
好きなこと続ける余生石蕗の花    福岡 弘子
風水の猫の置物冬座敷        山本  潔
駅裏の飲み屋横丁花八手       内藤和香子
海鼠とて天界仰ぎたきこころ     岡戸 林風
別荘の暖炉に話尽きぬ夜       根本恵美子
人の世はいつまで続く冬銀河     松本ゆうき

(清記順)
※次回(2024年1月24日)の兼題「光」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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