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艸句会報:船橋(令和6年1月6日)

船橋句会(船橋市勤労市民センター)
兼題「開」、ミニ吟行「船橋大神宮」

印象句
真つ新な句帳を開き初句会      岡戸 林風
海老川の流れの暗き寒の入      隣   安

【一口鑑賞】2024年も「艸」は船橋句会でスタート。林風さんの句は「真つ新な句帳」に意気込みが表れている。昨年、米寿を機に句集『彼我』を上梓した作者にとって、今年は新たな出発点と言っていい。敬愛する富安風生が<生くることやうやく楽し老の春>と詠んだのは80歳。その後は「美しい俳句」の完成を目指した。隣安さんの句。この日はまさに「寒の入」。船橋駅から大神宮へ向かう途中の海老川にはオオバンが数羽泳いでいたが、その辺りは日陰でひっそりとしていた。この句は、時候と結びつけて川の様子を的確に捉えている。吟行の句材は目的地へ行くまでにいろいろあることを教えてくれる一句。(潔)

初句座へ長寿の橋を渡りけり     山本  潔
初詣なまりし体伸ばしけり      平野 廸彦
初みくじ読み合ふ夫婦大神宮     飯塚 とよ
寒柝の町会ごとの音色かな      新井 紀夫
去年今年時をこぼせる砂時計     新井 洋子
初空や海辺の街の開業医       沢渡  梢
一山に雅楽響きて淑気満つ      並木 幸子
鉢植の半額となる六日かな      隣   安
蔵を開け三十余年の飾臼       三宅のり子
初鳩や宮の高きに灯明台       岡戸 林風
野水仙そこから先は崖の径      川原 美春
初春の小鳥舞ひ飛ぶ灯明台      小杉 邦男

(清記順)
※次回(2月3日)の兼題「明」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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