fc2ブログ

艸句会報:すみだ(令和6年1月24日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「光」

印象句
鷽替や嘘のやうなる鷽のこゑ     松本ゆうき
神宮の杜の狸とにらめつこ      貝塚 光子

【一口鑑賞】ゆうきさんの句。「鷽替」は福岡県の太宰府天満宮で1月7日夜に催される神事で、新年の季語。東京では亀戸天神で24、25日に行われる。木彫りの小さな「鷽」を交換することで、前年の悪い出来事を「嘘」に変えてしまおうというもの。句会前に亀戸天神へお詣りしてきた作者。鷽の鳴き声が「ウソ」と聞こえることを踏まえて軽快に詠んだ。光子さんの句。「狸」が冬の季語。作者は、明治神宮の森で実際に狸に遭遇したことがあるそうだ。じっと見つめ合っている狸と人間の姿と軽い緊張感が伝わってくる。(潔)

音たてて汲めば若水光りけり     内藤和香子
大寒や沙緻師の句碑に想い馳せ    長澤 充子
七草粥湯気の向かうの母の唄     大浦 弘子
久女忌のツンと匂へる除光液     山本  潔
濠の水光れば春も遠からじ      岡戸 林風
春の海漕ぎ出す勇気私にも      根本恵美子
聞き上手のロボット欲しき老の春   福岡 弘子
平積みの古書に日差しや年新た    江澤 晶子
蛍光灯ひとつの駅舎雪催ひ      岡崎由美子
御神籤で覗く余生や初詣       髙橋 郁子

(清記順)
※次回(2月28日)の兼題「二月」
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
艸俳句会カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
607位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
19位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR