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艸句会報:東陽(令和6年1月27日)

東陽句会(江東区産業会館)
兼題 折句「はおと」
例句 春を待つおなじところに鳥けもの 桂信子

印象句
人参に馬の頷く二度三度       新井 洋子
寒日和東京タワーの赤親し      堤 やすこ

【一口鑑賞】洋子さんの句。「人参」には江戸末期に中国を経て渡来した東洋系と明治以降に入ってきた西洋系がある。冬場に旬を迎えるのは東洋系で、歳時記でも冬の季語になっている。この句は、牧場で餌をやるシーンだろうか。馬も旬の味わいを知っているかのような仕草が目に浮かぶ。やすこさんの句。東京タワーは、高さこそスカイツリーに抜かれたものの、東京のランドマークとしての存在感は今も変わらない。冬の抜けるような青空に向かって聳え立つ赤と白に塗られた東京タワーへの親しみが込められている。(潔)

机上のみ照らす寒燈鬼房忌      岡崎由美子
白鳥の音なく翔つを遠くして     岡戸 林風
寒の川一枚板の水鏡         斎田 文子
機織の音とだえたる年行く夜     中川 照子
バス停に足踏みの人冬深し      向田 紀子
濁り湯のいよいよ白し母亡き冬    伊藤  径
はらからと女正月遠き富士      中島 節子
日脚伸ぶ結構当たる腹時計      新井 紀夫
耳付の壺に届くや霜の声       新井 洋子
箱根駅伝応援の人十重二十重     堤 やすこ
底抜けの空や鳶の初飛翔       安住 正子
寒鯉の寄り来る橋の荒筵       飯田 誠子
箸を置く音つつましく年の酒     山本  潔

(清記順)
※次回(2月24日)の兼題は折句「あいう」
 例句 青空のいつみえそめし梅見かな 久保田万太郎
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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