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艸句会報:すみだ(令和6年2月28日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「二月」

印象句
葦原の泥の艶めく二月尽く      貝塚 光子
春眠や誰かが食器洗ふ音       根本恵美子

【一口鑑賞】光子さんの句。冬の間に枯れた葦原で泥が剥き出しとなっている光景を目にしたのだろう。2月はそれなりに雨も降ったので水が染みて艶めいている。そんな「二月」が終わり、季節はいよいよ春本番へ。この句は、江東区内の旧中川水辺公園を一人吟行しての作という。恵美子さんの句。春の朝の心地良い眠りのなかに聞こえてくる音。先に起きたご主人が食器を洗ってくれているようだ。起きなければと思いつつ、もう少し寝ていたいという気持ちが読み手にも伝わってくる。上五の詠嘆が効いている。(潔)

菜の花忌夫の書棚のうす埃      髙橋 郁子
量子論語る俳人不器男の忌      松本ゆうき
春雪の轍跡ふむ女傘         長澤 充子
如月や巌頭に立つ風の神       岡戸 林風
路地ふさぐ引越しの荷や梅の花    内藤和香子
「幸せでした」と閉店の札風光る   福岡 弘子
さざなみの光たばねて春の鴨     貝塚 光子
本願寺堂宇の下の春日差       江澤 晶子
すれ違ふ喪服姿や二月来る      大浦 弘子
書けぬのに画帳買ひたる梅二月    根本恵美子
休まずに登る二月の男坂       山本  潔

(清記順)
※次回(3月27日)の兼題「桜一切」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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