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艸句会報:すみだ(令和6年3月27日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「桜」一切

印象句
桜まじベンチの猫の毛繕ひ      大浦 弘子
待つといふそんな日も好き桜まじ   髙橋 郁子

【一口鑑賞】今年の桜は開花が遅く、東京では3月29日が開花日となった。平年より5日遅く、過去10年で最も遅い。とはいえ、暦通りだから異常でも何でもない。句会の日は開花前だったが、印象句はいずれも季語が「桜まじ」。桜の時期に吹く暖かい南風のこと。大浦さんの句はベンチで猫が毛繕いをしているのどかな光景を捉えている。この3月は寒の戻りが長かったから、猫も桜の開花を喜んでいるようだ。郁子さんの句は桜が咲くのを待ち望んでいた気持ちを素直に詠んだのだろう。「そんな日も好き」という感覚が「桜まじ」と響き合っている。(潔)

ほろ酔ひの足のもつれや春の月    岡戸 林風
古本を鞄に入れて春の昼       大浦 弘子
鳥交り犬は尿する花の道       松本ゆうき
すり減りし身替り地蔵花吹雪     福岡 弘子
教会の鐘やミモザの花揺るる     長澤 充子
豚カツの揚げたて夫にのどかなり   貝塚 光子
熊笹に隠るる山路鳥の恋       岡崎由美子
春風や指輪落としし聖橋       根本恵美子
肝心なこと聞きもらし桜餅      山本  潔
春雪や熱の子に読む「ぐりとぐら」  髙橋 郁子
雨粒を溜めて瑠璃濃き犬ふぐり    内藤和香子
深爪の足の小指や弥生尽       江澤 晶子

(清記順)
※次回(4月24日)の兼題「春惜しむ」
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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