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追悼:舘岡沙緻主宰

  舘岡沙緻主宰を悼み
甦り来る師の御声あり余花仰ぐ    相澤 秋生
潔き師よメーデーに逝き給ふ     浅野 照子
アネモネの散り急ぐかに師の逝けり  安住 正子
師の句碑に師を悼みたる花吹雪    新井 洋子
惜春や光の中の師の笑顔       飯田 誠子
今生の別れに集ふ青葉風       石田 政江
聖五月待ちて清らに逝かれしか    市原 久義
御冥福祈りて拝む若葉光       江澤 晶子
在りし日の師の高笑ひ夏の雲     大野ひろし
あかときを待たで牡丹散りにけり   岡崎由美子
白牡丹両手にあまる師の教へ     岡田須賀子
とこしへの塔仰がれよ余花の旅    岡戸 良一
曙に燃へ尽きゐたる白牡丹      貝塚 光子
沙緻師逝く黄泉路も花柚香るらむ   加藤 弥子
白蝶の舞ふが如くに師の逝けり    工藤 綾子
春盛り思ひ出したる響く声      小西 共仔
鳥曇り胸のつまりし師の訃報     斎田 文子
先生とお別れの日や春惜しむ     白崎千恵子
天国は斯くやと白き「夏の雲」    進藤 龍子
アネモネの揺れの止まざる日なりけり 高久智恵江
春逝くや心に残る師の御声      堤  靖子
俳諧は沙緻師のいのち愛鳥日     坪井 信子
新樹光師との俳縁なほ深む      長澤 充子
句碑は吾子と笑顔遺して春逝けり   中島 節子
五月の風にのりて主宰の逝きにけり  中村 京子
薫風や師の恩永遠に忘れまじ     鳰川宇多子
一徹を貫き逝きし青葉風       根本 莫生
空耳に張りし師のこゑ桐の花     野村えつ子
添削の赤ペンの文字春惜しむ     針谷 栄子
遠き橋に在りし師想ふ青葉寒     春川 園子
五月風師との縁を忘れまじ      福岡 弘子
新緑の風を集めて黄泉の道      松川 和子
枕辺に薔薇を飾らむ師は逝けり    向田 紀子
風の戸を幾夜越えたる吊忍      森永 則子
清清と五月風立つ師は黄泉に     矢野くにこ
大空に散り急ぎたる白牡丹      山室 民子
愛鳥日間近に待ちてをられしに    山本  潔
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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