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花暦句会報:連雀(平成28年6月1日)

連雀句会(三鷹コミュ二ティセンター)

高点4句
竹の皮脱ぎて静かや師は在さず   向田 紀子
師の声か葉擦れの音か夜の茂り   坪井 信子
居酒屋の軒に馴染みて燕の子    矢野くにこ
共に昭和を生き来し象よ夏の月   進藤 龍子

青芒人を拒める刃とも       向田 紀子
夫傘寿までの一年時計草      飯田 誠子
武蔵野の大樹の青葉我小さき    春川 園子
折節に悼むこころや夜の新樹    中島 節子
昼顔に乾ききつたる鉄路あり    矢野くにこ
月明の八ヶ岳黒ぐろと夕郭公    池田まさを
花菖蒲山の豆腐屋水豊か      進藤 龍子
雲流れ青葉時雨のまたぎ里     横山 靖子
竿の鈴鳴つてゐるなり夜釣船    松成 英子
「精養軒でお茶」叶はざり青葉風  根本 莫生
日照雨して空の深さの山法師    加藤 弥子
彫刻の牛の迫力大暑くる      長野 紀子
奥多摩の山気身に添ふ岩魚膳    坪井 信子

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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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