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花暦句会報:すみだ(平成28年7月27日)

すみだ句会(墨田産業会館)

高点5句
短きは長きに添ひて青芒      工藤 綾子
葛切やねんごろに山暮れてきし   野村えつ子
篁の風がもてなす夏座敷      岡戸 良一
整然と並ぶ中古車大西日      岡崎由美子
燈籠の灯影のとどく桐箪笥     加藤 弥子


入れ換へし葭戸の風の夕餉かな   岡田須賀子
青蔦やがんじ搦めに給水塔     高橋 郁子
放たれて疾走夏の草の原      大野ひろし
通院はいつもこの径露涼し     岡戸 良一
天界の師にまみえしか夏雲雀    野村えつ子
火蛾の夜や天眼鏡に字いきいき   加藤 弥子
晩夏光塔千年を存へて       市原 久義
禅僧の会釈して過ぐ蝉時雨     工藤 綾子
木洩れ日や洞の奥より銀の滝    貝塚 光子
不揃ひの砂場の棚の青葡萄     長澤 充子
山峡の小さき飯場や茂り中     岡崎由美子

                      (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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