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花暦句会報:連雀(平成28年11月2日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)

高点4句
諳ずる夫の戒名雁渡る        加藤 弥子
末枯るる誰にも会はぬ園にあり    向田 紀子
師の句集味はひ読むや秋灯下     春川 園子
引力の音かも木の実降りしきる    坪井 信子

聳えたつ武甲山塊椋鳥渡る      向田 紀子
今年米の塩むすび食ぶ至福かな    飯田 誠子
御手洗のセンサー作動小鳥来る    田村 君枝
葉先より宝石のつぶ紅葉雨      田崎 悦子
秋渇き野獣被害の話など       春川 園子
ピラカンサス赤鮮烈に胃の重し    加藤 弥子
晩秋の池に一すじ水脈白し      進藤 龍子
自然薯を掘りしあたりは団地群    根本 莫生
栗飯や同じこと問ふ母とゐて     中島 節子
行く秋や我れも旅人芭蕉像      横山 靖子
山かけて野かけて草の錦かな     矢野くにこ
光りつつ指に移りし露の玉      坪井 信子
                   (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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