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花暦句会報:すみだ(平成28年11月30日)

すみだ句会(墨田産業会館)

高点4句
石蕗日和縁側と云ふふところに   加藤 弥子
冬夕焼メッキ工場の硝子窓     岡崎由美子
沖航ける豪華客船大根引く     岡戸 良一
黄落や打ち出の小槌ふるごとく   野村えつ子

円形の児童図書室冬灯       岡崎由美子
地に降りしばかりの桜もみじかな  大野ひろし
向ひ風進む坂道一葉忌       高橋 郁子
蒼天の光と消ゆる冬の蝶      市原 久義
大綿やつかみどころの無き虚空   福岡 弘子
真新なブルーの手帖十二月     長澤 充子
咳き込みて顔の尖りし思ひかな   加藤 弥子
一対の鉢を門とし菊花展      野村えつ子
初雪や師の句碑はるか能登の空   岡田須賀子
生真面目な目立たぬ生徒枇杷の花  工藤 綾子
前の世の煤をまとひてかまど猫   岡戸 良一
新巻を男結びに魚市場       白崎千恵子

                      (清記順)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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